アイ メディカル クリニック 脂質異常症

未解明な部分も

 糖尿病や高血圧症に比べると、将来の脳血管疾患や心臓病発生に対するリスクが、必ずしも疫学的に明らかにはなってない面があります。コレステロールにもいろいろと種類があるのですが、長い間それらすべてのコレステロールの総和の値が、重視されてきました。ところが近年、LDLという種類こそが、真の悪玉コレステロールだということが明らかになりつつあり、総和値はあまり重要視されなくなりました。逆に少な過ぎることが体にとってよくないと考えられている、HDLという種類のコレステロールがあります。その他、中性脂肪(トリグリセライド)と呼ばれる脂質が問題となる場合もあります。。

薬物療法

食事療法、運動療法で血液中の脂質濃度が十分に下がらない場合、お薬の内服を開始します。ただし、薬を飲み始めたからといって、食事や運動による治療を止めてしまっていいわけではありません。

 

★スタチン
コレステロールの合成にかかわるHMG-CoA還元酵素の働きを阻害します。

 

★陰イオン交換樹脂薬
コレステロ−ルの体内での移動(腸肝循環)を遮断し、腸管内に排泄させています。

 

★エゼチミブ
小腸におけるコレステロールの吸収を阻害します。

 

★フィブラート系薬
中性脂肪の合成を阻害すると同時に、善玉コレステロールであるHDLを増加させる作用があります。

 

★EPA
中性脂肪及びVLDLと呼ばれるコレステロールの合成を阻害します。


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